◆ようやく“普通の葬儀”ができるように

篠倉さん「よかったと思っていますよ、みなさん普通の葬儀ができるんですからね。もうちょっと早く見直してほしかったと思いますね」


福岡市に本社を置く葬儀会社は、この1年間で新型コロナに感染、または疑いがあって亡くなった約70人の葬儀を行ってきた。新型コロナの知見が乏しかった流行初期は、どこまで対策を徹底すればいいのかわからず対応に苦慮したという。

天国社・執行洋隆専務取締役「新たなガイドラインに沿う方向ではあります。ただ、火葬場が今の段階では御納体袋に納めることを求めているので、最終的には納体袋に納めて火葬場に向かわないといけません」


◆新ガイドラインが火葬場に浸透していない?


ガイドラインは厚労省から各県に通達され、その後、火葬場を管理する各自治体に伝えられる。葬儀会社は火葬場の意向に沿って対応するため通夜や葬儀は納体袋を使わずとも、火葬場の指示があれば遺体を納体袋に入れなければならない。福岡市は12日、管理する火葬場を新しいガイドラインに準拠させることを決め、葬儀会社にも納体袋の扱いを通達した。

福岡市保健医療局生活衛生課・椿本聡課長「納体袋に入れる必要が無くなり、遺族に寄り添った火葬になると思います」

新型コロナで一変した葬儀のあり方が、少しずつ元に戻ろうとしている。