2023年のDNA型鑑定「その不一致から2010年鑑定の信用性が揺らぐとはいえない」
弁護人が指摘する2023年鑑定の結果については、確かに不一致が認められるものの、福岡地裁は
「その不一致から2010年鑑定の信用性が揺らぐとはいえない」
と判断した。
DNA型鑑定の専門家は、2023年鑑定について
「資料が劣化したことでDNAが分解されていたり、DNA量が不十分であったりしたため、適正な手順に従ってDNA型鑑定をしても適正な検査結果を得ることができなかったと考えられるほか、一部の資料については、汚染が生じた又は元々犯人以外のDNAが付着し得る場所である本件ニット帽の外側から採取されたことにより、平成22年鑑定と異なる結果となった可能性がある」
と証言した。
福岡地裁は
「対象となった資料はヒト由来の微物と認められ、いわば生ものであるから、本件発生から令和5年鑑定まで約13年という長い時間の経過で劣化するという説明は納得のいくものであり、その余の説明も合理的である」
としてDNA型鑑定の専門家の供述を信用できるとした。










