ゴールデンウィーク、車で遠出する方も多いと思いますが、福岡県内にあるサービスエリアの駐車場について、ある構造的な問題を指摘する声が上がっています。

福岡県太宰府市に住む男性からRKBに寄せられた情報です。
「広川SAに入ったら全部満車で、別のレーンに行こうとしても一方通行で戻れない。逆走して駐車するしかなかったです」
「何とも理解しがたい構造になっているので調査してください」
早速、現地へ向かいました。

金子壮太 記者
「九州道上りの広川サービスエリアです。駐車場の路面には一方通行の矢印が書かれていて、まっすぐしか進むことができません。奥の車が空いているかどうかも見にくい状況です、駐車場に空きがない場合は、後戻りはできず本線に合流する形になります」

上り線の広川サービスエリアは、去年12月にリニューアルオープンしました。

大川組子や久留米絣などの伝統工芸を内装に取り入れショッピングコーナーを拡大。
さらに、駐車場のレイアウトも大きく変更されました。

以前は一方通行の矢印はなく、駐車場内を自由に移動しながら空いているスペースを探すことができました。

しかし現在は、レーンごとに進行方向が決められ、一度進入すると戻れないようになっています。

「逆走していってしまっています」
取材中にも逆走する車が多くみられました。
さらにー

「バス専用の黄色のバスレーンの所に普通車がたくさん止まっています」
引き返せないためバス専用の駐車スペースやゼブラゾーンにまで車が止まっていました。
利用者はー

関西からの利用者
「駐車場空いてない時にまた戻って探さんといかんのに一方通行だったら逆にいけないじゃないですか?その辺はちょっと使いづらいです」
関西からの利用者
「逆走してますね。戻りました。ごめんなさい」
「止められなかったんですけど、言いづらいけど使いづらいです。」
「バス専用が止めちゃダメなんでしょうけど、ちょっと止めざるを得なくなってくるんじゃないかなと」

熊本からの利用者
「広くて結構色々お店も入ってるから使いやすいサービスエリアなのに、なんか最近こうなりましたよね。前の方が多分いいと思います。」
どうしてこのような構造になったのか。
サービスエリアを運営するNEXCO西日本に聞きました。

NEXCO西日本 交通計画課 松下聖史さん
「一番の理由としては、なるべく多くの車を止められるようにするっていうところで、省スペースのために。もうひとつは高速道路の逆走を防止するための機能として安全上のあの理由からもなるべく一方通行でのご利用をお願いしていますんで、次のサービスエリアを使っていただきたいなと思います。」
国土交通省によりますと高速道路の逆走事故のうち6%がサービスエリアやパーキングエリアを入り口から出てしまったことが原因でした。
交通の専門家も安全を最優先にした形だと評価します。

福岡大学 工学部長 辰巳浩 教授
「以前はこういう配置になってまして、ここに通路があって直角に車が止めれる形になってました。そうすると車を止めて出る時に本来はこちらに向かって出ないといけないんだけど、中にはですね、勘違いしてこっち側に出てしまう方がいて、あのこれが非常に危険だという状況がありました。」
また、リニューアル前と比べて小型車の駐車マスは143台から85台に減りましたが、トラックやバスなどの大型車は27台から37台に増えました。
この背景には、物流の「2024年問題」も関わっています。

福岡大学 工学部長 辰巳浩 教授
「働き方改革でトラックの運転手の勤務時間っていうのは変わって休憩時間をより取らないといけない。特に夜間休憩してるトラックとかもいますし、かなりの台数を準備しておかないといっぱいになってしまう」
「こういう形のサービスエリアがある程度普及してくるとドライバーもおそらく意識が変わってくると思う。早めに空いてるところがあったらもう止めてしまう。これがいいのかなと思います」

警察によりますと駐車場内の一方通行などの表示は、道路交通法上の「法定標識」ではないため、原則として法的拘束力はありません。
警察は、事故を未然に防ぐためにも矢印に従ってほしいとしています。










