河合塾福岡校 廣實郁江校舎長「これから1か月後に来る共通テストで、いかに得点を取っていくのかが勝負になります」

◆センター試験とは大きな違いが
大学入学共通テストは、主に基礎的な学力を測るセンター試験と異なり、「思考力」「判断力」「表現力」などが問われます。共通テストの印象について予備校生に話を聞くと――。

「時間が全然足りないから、順番や捨てる問題を考えて解かないと、点が伸びない。過去問をいっぱい解いています」
「とにかく長い。時間が足りないなと思います。英語が苦手なので、ちゃんと読めるようにするのは大変」

多くの予備校生が「時間が足りない」と答えました。初めて共通テストを受ける現役の高校生に対策を聞くと――。
「どの教科も文章量が増えているので、その点に気をつけて。私はどちらかというと読むスピードが遅い方だったので、スピードを速くしようと努めました」
「休日は目安として10時間以上、平日だと6時間弱は頑張っています。“マイノート”を作っていて、自分が間違えた問題を二度と間違えないようにチェックするノートを何冊か作っています」

◆「センター試験のときの感覚とは違う」教師に抵抗感
センター試験と共通テスト、両方を知る先生は生徒たちにどのように教えているのでしょうか?
西南学院高校 小浦友廣教諭「問題の分量が圧倒的に増えているところは大きな違いなんですが、選択肢の中にあることから読み取らないといけないことも増えた。ただ答えを出せばいいということではなくて、いろんなところから必要な情報を取り出して論理的に答えを導く、ということが問われているのかなと。『センター試験のときの感覚とは違う』と言い聞かせながら。抵抗感があるのは、私たち教師の方かもしれないです」
