車の修理を受注する際に客に貸し出す代車を下請けの板金塗装会社などに無償提供させた「福岡ダイハツ販売」に公正取引委員会が再発防止などを求める勧告を出しました。

下請法違反による再発防止勧告を受けたのは福岡市博多区に本社を置く「福岡ダイハツ販売」です。
公正取引委員会によりますと「福岡ダイハツ販売」は遅くとも2022年8月から今年4月にかけて、車の修理を受注する際に客に貸し出す代車を下請けの板金塗装会社など24社に無償提供させていました。
「福岡ダイハツ販売」は県内の18営業所でのべ77台の代車を下請け会社に提供させていて任意保険料などの維持費も負担させていたほか、下請け側がリース車を手配していたケースもあったということです。
下請けの24社が負担させられた費用の総額はおよそ1740万円に上っていて、今年9月25日までに「福岡ダイハツ販売」が費用に相当する額を支払っています。
公正取引委員会は自動車の修理をめぐる同様の下請法違反がないか、監視を強めています。
福岡ダイハツ販売はRKBの取材に対し「指摘を厳粛に受け止めている下請法は認識があったが昔からの慣習があって現場がそれを踏襲してしまった。本部の管理態勢がうまく出来ていなかった。再発防止に努めたい」とした上で、
「これからはすべて自社の代車を貸し出す」ということです。







