佐賀県警で不正なDNA型鑑定が繰り返されていた問題。
県警が第三者による調査を拒否し続ける中、弁護士会は鑑定された証拠について裁判での不採用の検討を求める異例の対応を取っています。

佐賀県警は25日、DNA型鑑定の不正に対する再発防止策の実施状況などを発表しました。
この問題は佐賀県警の科学捜査研究所に勤務していた男性職員がおよそ7年半にわたり、DNA型鑑定で130件の不正を行っていたものです。

10月8日から警察庁が鑑定の状況を調べるため、特別監察を開始。
佐賀県議会と弁護士会は「内部調査だ」などとして、第三者による調査を求めていますが、県警は拒否し続けています。
これを受けて弁護士会は、科捜研が鑑定した証拠について所属する弁護士に「不同意」の検討を求めています。
この問題に対し福田本部長は次のような回答を繰り返しました。

佐賀県警 福田英之 本部長
「公判における弁護活動に関することは県警察としてコメントする立場にはないと考えていますので、コメントは控えます」

佐賀県弁護士会は「今まで客観性を信頼して鑑定証拠に同意していたが、現在は従来のように信用することはできない」とコメントしています。







