鎌倉時代に元軍が襲来した「元寇の船」の発掘調査が今年も行われました。
去年確認された3隻目の「元寇の船」についてさらに掘り進めて調査したところ、船の「背骨」にあたるキールが確認されました。
目的は「3隻目の『元寇の船』全容解明」

松浦市 文化財課 内野義 課長
「鷹島3号沈没船の全容を解明することが目的」

長崎県松浦市の鷹島沖で9月末から17日間行われた「元寇の船」の発掘調査。
2年前に一部が見つかり、去年中国南部を出港した元軍の船であることが確実となった3隻目の船について、詳細を明らかにすることを目指したものです。
去年までの調査では期間が短く船の中央部分とみられる一部しか発掘できていませんでした。

国学院大学 池田栄史 教授
「今年の目的は船首船尾を確認すること。それが分かれば船の大きさが分かる」「今のところ、真ん中しか掘っていないので分からないという状況なんですね。真ん中しか分からないということはこの両側の船がどういうふうに延びていくのか」