水中遺跡の調査「将来的には国と国の連携に繋げていければ」

松浦市が主体となっておよそ1300万円をかけて実施された今回の調査。

国家として水中考古学の調査を進めている韓国から専門家が視察に訪れ今後の連携について検討しました。

さらに、松浦市はモンゴルの研究機関と連携協定を結びました。

松浦市 友田吉泰 市長
「この水中遺跡の調査については、国のプロジェクトでやっていただきたいということを要望を続けておりますけども、まず基礎自治体が他国と連携をしていくということは、将来的にはそれをきっかけとして国と国の連携こういったものに繋がっていけば」

一方、今回の調査で船の西側は、船体の反応があった位置がかなり深かったことから、作業を中断しています。

国学院大学 池田栄史 教授
「西側の方はかなり深く3メーターぐらいまで沈み込んでいるはずですので、そこの方を追いかけていくと船首あるいは船尾の構造が分かる状態で出てくるというふうに思っておりますので、次年度以降の調査に期待をしたい」

世界史に残る戦いの舞台となった鷹島沖。

3隻目の「元寇の船」の全容解明に向けた調査は来年も実施される見通しです。