歌舞伎の世界を描いた映画「国宝」が興行収入150億円を突破するなど大ヒットを続けています。

その効果でしょうか。福岡市の博多座で10月に始まった公演は、チケットが販売開始当日に完売。初めて訪れる人も増えています。

一方、舞台でも市川團十郎さんが、楽屋を模したセットで化粧を実演するなど観客を魅了する仕掛けがいたるところに散りばめられました。

日本の伝統芸能「歌舞伎」に新しい風が吹いています。

チケットは販売開始当日に完売

市川團十郎さん
「皆様こんにちは、市川團十郎でございます」

福岡市の博多座で上演中の「市川團十郎特別公演」。1日の公演初日は昼の部、夜の部いずれも満席でした。

公演は6日に最終日を迎えますが、今回、一般席のチケットは販売開始当日に完売。博多座の野中正俊さんは「想定よりも早く売れた」と振り返ります。

博多座 営業部長 野中正俊さん
「想像以上にあっという間に完売してしまったんですよね、売れ方から見ても若い世代とか初めて今回歌舞伎のチケットを買ったんだろうなという方が多かったように思います。今回特に盛り上がりを感じますね」