◆饅頭にもなった真面目な大男「はっけんさん」

春日市の学芸員は、伯玄町に言い伝わる民話の存在を指摘します。

学芸員「伯玄町2丁目には伯玄社という社があって、伯玄明王がまつられています。そこで伯玄どんとか、はっけんさんというとんち話が伝わってます」

~~昔むかし、小倉村に伯玄という大男が住んでいました。伯玄は真面目で、曲がったことが大嫌い。仕事ははやく一夜で二日分の田を耕すほどの働き者でした。そんな伯玄を、村人たちは「はっけんさん」と呼び、親しんでいました~~

伯玄町で和菓子屋を営んでいた美智也さん。地元の名物にしようと「はっけんさん」と名付けた饅頭も作るなど伯玄町という地名に対する並々ならぬ思いがあったようです。

松本さん「名前が大切なのを市はわかっていなかった。どうしても残さなきゃいけないものがある。手を挙げて意見を言った方がいいと町内の方々に問いて回り、必死になっていましたね」