10か月の勤務で想像できないほどの銀行残高 客室乗務員になる夢のため節約していた啓子さん

亡くなった福島啓子さん

福島敏廣さん
「我が子の生活の一コマです」

「財布には1000円。啓子が亡くなって初めて知り得たのですが、通常の外出の際には財布には1000円程度しか入れていなかったようです」

「買い物のレシート。使った買い物のレシートをノートに貼り、使ったお金は几帳面に整理して残しているような子でした」

「日本経済新聞。我が子は次の試験のための一般教養に備えるために日本経済新聞を購読していて、新聞の切り抜きとその記事のコメントを書いたノートが亡くなった後、見つかりました。それまで私は恥ずかしながら我が子は自分で新聞を取っていたことも知りませんでした」

「食パン1枚。我が子は会社での昼食用に食パンを1枚持ってきていたと亡くなった後、同僚から聞かされました」

「もっと自由にお金を使えばいいのに、亡くなった後、10か月しか働いてない我が子の銀行残高は想像できないくらいの金額が残されていました。我が子の通帳を見て妻と顔を見合わせました。次のステップのためにこんなに将来を夢見て語学や一般常識に目を向け節約を続けていた娘が哀れで涙しか出ませんでした」