皆さんに伝えたいこと「生きることは考え抜くこと」

「夢を語る公園」となった事件現場の公園

福島敏廣さん
「皆さんに伝えたいことはただ1つです。生きるとは考え抜くことです」

「なぜ我が子が死ななければならなかったのか?答えのない問いを何度も、何度も自分に投げかけました。苦しくて、逃げ出したくもなった。けれど、考え抜いたからこそ立ち上がる力が生まれたんです」

「子供たちが公園で子供たちが紙飛行機を飛ばしている姿、それはうまく飛ばなくても何度も拾ってまた投げる。飛ぶまで諦めない。それが生きる姿そのものだと思いました」

「皆さんも過去は変えられません。でも未来は考えぬくことで必ず変えられます。だからこそ言います。逃げずに考え抜いてください。それが生きることの力になるのです」

「私は詩なんて書けませんが、散文として、耳障りでしょうが、我が子敬子の思いをお聞きください」
『春に吹く暖かな風のようにふんわりとした感触、みんなから我が子がいると癒やされると聞いていた。
 親に頼らずこれといった難題を持ち込まずすくすくと育っていった。当たり前のように繰り返される季節。
 福岡の地で2度目の桜を見ることなく、美しい天空に昇っていった。
 もうすぐ3本のソメイヨシノの花びらが舞うあの場所にも春風はゆっくりとやってくる。
 毎年あの公園で、出会える気がしている』