「警察に通報させないよう姑息な策を講じた」検察側の主張

検察側は、中島被告の犯行について「警察に通報させないよう、被害者からスマートフォンを預かるという姑息な策を講じた上で本件に及んだ」「本件犯行は姑息で卑劣な犯行であって、その態様は悪質である」と主張。

さらに「本件行為が自己に及ぼす影響について自律的に考えて理解することのできる年齢に達した時に初めて、本件被害の実相を理解すると思われる」「被害者の心身の健全な発育に対し悪影響を及ぼし、今後の人生に深い影を落とすことが強く懸念される」と被害を受けた女子生徒が今後、受けるであろう悪い影響について言及した。

そのうえで「被告人は専ら自らの性欲の赴くまま、被害者の今後の成長に対する悪影響を顧みずに犯行に及んでおり、その自己中心的で身勝手な動機に酌むべき事情はない」と主張し、懲役6年を求刑した。