「夏休みの平和授業」30年ほど前から減少今では3割以下に
こちらは1990年8月6日、福岡市博多区の奈良屋小学校の登校日の様子です。

児童たちが、原爆直後の記録映画を見て戦争について学んでいました。
福岡県教職員組合によりますと、1990年ごろには福岡県内のおよそ9割の小学校で行われていたという夏休みの平和授業。
現在は、県内952の小学校のうち258校が夏休みの平和授業を行っていますが、3割にも満たない状況となっています。
また、福岡市や原爆投下の第一目標であった北九州市は、夏休みの登校日を設けていません。
背景には悲惨な事件登校日に女児が行方不明に

きっかけとなったのは、1997年に春日市で起きた殺人・死体遺棄事件。
小学2年生の女の子が登校日に行方不明になり、4日後、遺体で見つかりました。
この事件以降、子供の安全確保の観点から登校日を無くす小学校が増えたということです。
登校日が減っている中で、児童たちはどのような平和授業を受けているのでしょうか?
福岡県、福岡市、そして北九州市の教育委員会に話を聞きました。