真水をつくる際に生じる「濃縮海水」を活用して電気を生み出す「浸透圧発電」が日本で初めて福岡市で始まりました。

高島市長は、「世界の脱炭素社会の実現に少しでも貢献できる」としています。

5日午後、福岡市東区で行われた「浸透圧発電施設」の運転開始式には、福岡市の高島市長のほか、福岡地区水道企業団の関係者らおよそ40人が出席しました。

「浸透圧発電」は、海水を淡水化する際に生じる濃縮海水と、下水処理水を混ぜ、その塩分濃度の差を利用して発電する仕組みで実用化されるのは福岡市が日本で初めてとなります。

高島宗一郎 市長
「太陽光発電とは異なって天候に左右されず、24時間365日発電が可能でして、世界の脱炭素社会の実現に少しでも貢献できるものが福岡から開発できればと考えております」

「浸透圧発電」は、温暖化対策に向けた取り組みとして、再生可能エネルギーの活用や二酸化炭素の排出量削減につながることが期待されています。