「精神的苦痛がない」弁護側主張を「認知能力に乏しいことを利用、卑劣で悪質」と福岡地裁が一蹴

裁判で弁護側は「被害者は乳幼児で、性的自由を侵害された認識を有していないから、精神的苦痛の程度は軽微である」と主張した。
この主張に対し福岡地裁(田野井蔵人裁判官)は「被害を受けた時点で精神的苦痛が認識されなかったとしても、被害者の権利侵害の程度が大きい」と指摘。
さらに「被告人は、被害者が未だ認知能力に乏しいことを利用して、被害者からの抵抗や発覚を免れて犯行を繰り返しているのであって、本件犯行が卑劣で悪質であることを基礎づける」と弁護側の主張を一蹴した。