夕方の屋内は非常に危険

熱中症を発症する理由は気温だけではありません。
湿度や地面からの照り返しの熱、輻射熱も影響します。
熱中症の危険性を示す目安「暑さ指数」は気温1に対して、湿度が7、輻射熱が2の割合で判断されます。
湿度が最も重要であることが分かります。

家の中ではこの湿度や輻射熱が上がりやすい環境にあるため、注意が必要と伊藤名誉院長は話します。

北九州市立八幡病院 伊藤重彦 名誉院長
「水蒸気が出るようなお風呂とか炊事場とかそういうものもありますし、そういった中で、窓をしっかり開けて換気をしてないような状況であれば、ただでさえ湿度が高くなりやすいという状況です。おまけに家の中は、外に比べると、朝に比べて夕方というのは輻射熱で家自体が少し温まってますから湿度が高い上に輻射熱という両方の影響で、夕方の屋内というのは非常に危険な状況になります」

RKB 武田伊央 アナウンサー
「輻射熱というと地面からの照り返しのような熱のことを想像するんですが、家の中の輻射熱ってどういうことなんでしょうか?」
北九州市立八幡病院 伊藤重彦 名誉院長
「太陽の光で熱が一旦入ってしまうと、家の中で床に熱がこもったり、あるいは家中に熱が籠ったりと、熱も容易に侵入してきますから、いわゆる輻射熱という外からの家を温める力が家の中の温度を上げるということになります。工事現場で働いてるような昼間に外で仕事をされてる方は昼間の搬送ですけど、家の中の熱中症で搬送される方は夕方以降と夜中が多いと思ってもらっていいと思います」