九州大学病院の病院長が、出張先で架空の会合を装い同行した教員の宿泊費などを不正に支出させていたことが分かりました。

九州大学病院の中村雅史病院長は、今年2月、九州大学の教員と一緒に出張しました。
教員が私用で延泊したため本来、宿泊費などは支給されないはずでしたが中村病院長は、実際には開かれていない会合が開催されたかのように装うため、大学の事務担当者に、架空の会合通知を作らせたということです。
この虚偽の申請により、大学は教員に延泊分の宿泊費などおよそ1万円を支給していました。

大学は、今年6月に情報提供を受けて大学の幹部や弁護士らによる調査を実施し、不正な経費処理を認定しました。
中村氏は24日付けで病院長を辞任しています。
九州大学の石橋達朗総長は「今後同様の事態が生じることのないよう再発防止に努める」とコメントしています。







