国の助成金をおよそ10億円を不正受給した福岡などの結婚式場の運営会社、「アルカディア」をめぐる裁判。

16日、詐欺の罪に問われた前社長ら4人の初公判が開かれ、いずれも起訴内容を認めました。

詐欺の罪に問われている結婚式場の運営会社、「アルカディア」の前社長、大串淳被告ら4人。

起訴状などによりますと、4人は3年前、従業員およそ70人の休業日数を水増しして申請し、コロナ対策の雇用調整助成金2200万円余りをだまし取ったとされています。

不正受給した助成金はおよそ10億円にのぼり、福岡労働局が返還を命じましたが、アルカディアは事業を停止。

今年3月、裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。

16日に福岡地裁で行われた初公判で、大串被告ら4人はいずれも「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は「決められた出勤日数を超えて働く従業員を把握しながら、助成金欲しさに休業日数を水増しした」などと主張。

一方、弁護側は起訴内容について争わない姿勢を示しました。