海中で保存? 引き揚げる?
水中にある歴史的な遺物は、現在の位置で保存することが主流となっています。

ただ、砂が大きく動く浅い海で機体をこの先も残していけるのか、引き揚げも含めた検討が必要になっています。

東海大学 木村淳 准教授
「非常に浅い海に沈んでいるものですから、航空機をこのまま現地保存で本当にできるのかということに関しては、もう少しいろいろな角度から検討して、それが消失するような状態が近い将来生まれてしまうのであれば、またそれは引き揚げというのも選択肢として否定するものではない」

引き揚げを目指してきた地元の団体は、想像以上に機体が残っていたことで新たな課題も出てきたと説明します。

紫電改・林大尉機を引き揚げる会 肥本英輔 代表
「非常にハードルは高くなったなというのが率直な印象です。それだけ残存状況がよろしいわけですから、それに見合うような引き揚げないし保存の方法を考えなければいけない」