全国的にも珍しい「医療搬送用のヘリ」

その一翼を担ってきたのが、医療搬送用のヘリ「ホワイトバード」だった。
ドクターヘリと何が違うのか。
福岡県によると、ドクターヘリは国や自治体の補助金を受けて運用される。
福岡県内では、久留米大学病院に1機あり、原則、福岡県内の緊急性や重症度が高い患者が対象になる。
今回事故を起こした「ホワイトバード」が向かった対馬は長崎県のため、基本的に福岡のドクターヘリが飛ぶことはない。
一方、公的な補助金を受けていない医療搬送用のヘリは、国が認可するドクターヘリだけではカバーしきれない離島なども対象。
「池友会」のホームページによると、福岡和白病院では、壱岐や対馬などの離島や遠隔地からの救急患者を搬送するために使っており、軽症の患者や妊婦にも対応している。民間医療機関が自前でヘリ事業を行うのは全国的にも珍しいという。
ヘリの運航にかかる費用は医療機関側がもつため、患者の搬送費負担はない。