「男性の育児休業」を特集でお伝えします。男性の育休取得率は年々高まっていて、昨年度は過去最高となりましたが、それでも13.97%とまだ低いです。RKBでも、この夏初めて男性記者が育休をとりました。育休取得で自分の中にも大きな変化があったという村橋記者が報告します。
◆1か月半の育児休業

今年5月に初めての子どもが生まれ、実家に里帰りしていた妻が自宅に戻った6月。私はこの日から、1か月半の「育児休業」を取得しました。
RKB村橋佑一郎「ドキドキですね。きょうからどんな生活になるのか、いっちゃん頑張ろうね。いや頑張るのは俺か」
◆村橋記者「事件・災害など担当」

報道部では主に警察担当の記者として、どこにいても携帯電話を手放せず、事件や事故、災害などが起きれば、昼夜を問わず現場を走り回る日々。仕事中心の不規則な生活で、これまで家庭のことは専業主婦の妻に任せきりでした。

◆妻「緊急の帝王切開手術」
一方、妻は妊娠による体調の変化に加え、緊急に帝王切開手術を行う、まさに「命がけ」のお産だったこともあり、産後は心も体も限界にきているように感じました。
「たった1人で行う『ワンオペ育児』はさせられない、私も、しばらくは家庭に専念したい」と思い、育休の取得を決めました。

◆国の給付金「給料の67%相当」
育休期間中は、会社からの収入がなくなる代わりに、国からの給付金として普段の給料の67%相当が支給されます。収入が大きく減ってしまうと思われるかもしれませんが、社会保険料が免除されることなどもあり、実質的には給料の8割が保障される仕組みです。
◆男性の育休取得率13.97%

女性の育休取得率が85.1%なのに対し、男性は13.97%。まだまだ低いのが現状です。
妻の陽香「男の人が育休をとるっていうのがあまりイメージがなくて、本当に取れるのかなって思っていたんですけど、自分で積極的に取りたいって言っていて」
◆戸惑いながらの育児生活

携帯電話が気になりながらも、なるべく見ないよう心に決め、生後1か月の娘との育児生活が始まりました。
初めての育児は戸惑いの連続。首のすわっていない赤ちゃんを、うまく抱くことからスタート。

RKB村橋佑一郎「オムツがちょっとゆるくなってないかな・・・」
◆オムツ交換はほぼ1時間おき

オムツはほぼ1時間おきに交換。妻か私か手があいているほうが行います。母乳とミルクの混合だったため、ミルクを作って飲ませる、哺乳瓶を洗って消毒するのは私の仕事。
食事の準備・片付け・掃除・洗濯物など、育児に加えこれまで妻任せにしていた家事も、やることが次から次にやってきます。
RKB村橋佑一郎「2人でやっているからできるけど、お風呂もミルクとかも全部1人でというのは僕にはできないですね」
◆悪戦苦闘のもく浴
特に、もく浴は悪戦苦闘しました。
RKB村橋佑一郎「背中流しまーす、いや流せんやん。これ、どうしよう」(着替えの様子)「ごめん、ごめん、ごめん、はいOK!」








