◆育休日記には・・・

そして、一番きつかったのが夜。当時の日記に、こうつづっていました。

*日記「きょうもまた夜泣きが始まった。おしゃぶりを使ってみたり、途中でミルクをあげてみたり、やれることはやったつもりだったが、やはり寝てくれない。赤ちゃんは泣くのが仕事と頭では分かっていても、夜中にずっと泣かれると不安が大きくなる」

まだまとまって寝てくれない小さな娘と向き合う毎日は、常に寝不足に悩まされますが、それ以上にたくさんの喜びがありました。

*日記、「笑顔を見せてくれるようになったり、「あー」とか「うー」とか声を発するようになったり・・・もし今まで通りに仕事をしていたら、こうした成長の瞬間をこの目で見ることはできなかった」

◆パパ向けのベビーマッサージ講座

この日は、パパ向けに開かれたベビーマッサージの講座に参加しました。

「らららぞうきん、らららぞうきん・・・」

ママに比べ、パパ向けに発信される育児情報は少なく、こうしてパパ同士が交流し、悩みや不安を共有できる機会は貴重です。

講師の看護師「コロナ禍で、パパが出産に何とか立ち会いはできたけど、もく浴指導などがなくて、何もわからないというパパも多いんですよね」

◆育休で得られた充実感

育休を取得したパパ「最初はやっぱり育休を取ったほうがいいかなと思いますね。いろいろ慣れてないからですね。会社の理解がないと、多分取れないですよね。取ってもやっぱり難しい部分があるじゃないですか」

24時間育児に専念した1か月半。仕事では得られない充実感があり、育児に対する考え方も変わりました。娘と一緒に、私も親として成長することができたと実感しています。

◆夫婦の大切な機会

妻の陽香「育休を取って良かったのは話す時間ができたこと。一緒に育児しているなっていう実感もあるし、家族の時間も今まで以上に大事にできたかなっていうのは、育休とってもらって感じることができたかな」


RKB村橋佑一郎「育休を取ったからこそ、育児や家事は仕事の合間に手伝うものじゃなくて、自分が主体的に責任をもって、夫婦でやっていくものなんだなっていうのを認識できる、大切な機会になったかなと思います」

【育児休業をめぐる動き】

1.今年4月からは、すべての企業が従業員に対し育休を取得するかどうか、個別に確認したり、相談窓口を設置したりすることが義務化されました。

2.10月からは、「男性版の産休」とされる「出生時育児休業」が新設され、通常の育休とは別に、子供が生まれて8週間以内に最長4週間まで取得できます。

3.さらに来年4月からは、従業員が1000人を超える企業を対象に、育休取得率の公表も義務化されます。