息子は赤手拭、父親は総務~中洲流を父子で支える~

4人を山笠に誘い、リーダー的な役割を果たしてきたのは西村笙さんです。

西村笙さん
「0歳の時に父に担がれて出てましたね、生まれて生後2か月で山笠でました。何も知らんうちにオイサオイサしてましたね」
幼い頃から父親と一緒に山笠に参加してきた西村さんは東京の大学で4年間を過ごし、そのまま東京で就職することも選択肢でした。しかし今年、卒業にあわせて福岡に戻ってきました。

西村笙さん
「5人でずっとガキの頃からやってきて、1人も欠けずにここまできたんですよね、4人がいたから自分が福岡に帰ってこれたというのはあります」

父親の西村守也さん
「嬉しさ半分、まぁやはり就職ですからね。福岡に戻ってきたということは、また山笠をやるんだろうと思いましたけど」

西村さんの父、守也さんは今年、中洲流の総務を務めます。総務はいわば流の最高責任者。赤手拭よりもさらに重い役目です。
父親の西村守也さん
「(総務として)息子としてではなく若手として扱わないかんというのがあるんでですね、山笠の中に入ればいち若手になるんで」