晴れの日に比べ、雨天の日は交通事故が多いというデータがあります。

首都高速株式会社の調査によると、東京・首都高速道路で起きた1時間あたりの交通事故の件数は、晴れの日が1件に対し雨の日が、4.9件と5倍近くになっています。

事故を防ぐため、この時期に注意すべきことをJAFに聞きました。

雨の日は視界が急に悪くなる

地面をたたきつけるような雨とともに、吹き付ける強い風。


JAF福岡支部の担当者は梅雨の時期は特に、急な雨と風で視界が悪くなることがあるため注意が必要だと話します。

JAF福岡支部・事業課交通環境係 田中至道 係長
「急な雨と風によって視界が急に悪くなると思います。雨の量によっては、ワイパーでも追いつかないということもあるので、まずは車の速度をしっかりと落としてほしい」

こちらはJAFが行った雨による視界の変化を見る実験。

1時間に30ミリの雨が降る状況で、走行中の車が白い服と黒い服を着た歩行者を発見し、どのくらい手前の距離で停車することができるかを測ります。

白い服を着た歩行者には63メートル手前で止まりました。

一方、歩行者が黒い服を着用していた場合は38メートル手前で停止しました。

その差は25メートル。

夜間にも同様の実験をしましたが、黒い服の歩行者には、18メートル手前に近づくまで気づくことができませんでした。