「戦争遺構」が伝える戦争の実態

実際に戦争を体験した人が減っていく中で、空襲で被害を受けた建物などの「戦争遺構」から平和の大切さを伝えようと活動を続けている人もいます。


先週福岡市では福岡大空襲の遺構をめぐるフィールドワークが行われました。

防空壕で63人が「蒸し焼き」に

一行が向かったのは現在、博多座になっている十五銀行福岡支店跡です。

この場所では空襲による火災で63人が亡くなりました。

江浜明徳さん(73)「中に銀行の地下室がありまして、そこが防空壕指定場所になっていました。防空壕の外に逃げられなかった方がここで窒息死。その後火災で蒸し焼きになって、もう悲惨な状態だったそうです」

博多区内には、空襲で亡くなった人や戦死した人を供養する戦災地蔵があります。


江浜明徳さん(73)「今ビルの谷間にやっと残っているという感じなので、いつまでもここを守ってもらいたいと私は感じております」

参加した女性「普通に通り過ぎてる道でも、そういう焼け野原になったところがあったんだな、というのがわかったので、ちょっと見方が変わってきました」