「定額働かせ放題」で長時間労働に
長時間労働の一因となっているのが、1971年に制定された「給特法=教職員給与特別措置法」の存在です。
残業代を支払わない代わりに給与に一定額を上乗せする制度などを定めたもので「定額働かせ放題」の温床と言われています。
こうした状況を改善しようと、文科省は先月、上乗せ分を現在の4%から10%以上に引き上げる方針を示しました。
見直しでも「業務と見合っていない」
今でも毎日、定時で帰ることはないというAさんは、この方針について「給特法を廃止して働いた分の残業代を払ってほしい」と話します。
Aさん
「実際働いてる時間は、多分当初法律が決まったときよりは、ものすごく増えてると思うし、(勤務)時間を考えたら4%という数字は今の業務とは見合ってない。待遇としては良くなるってことだとは思うんですけど根本の解決には、つながってないかなとは思う」