争点は”つきまとい行為の成否”と”量刑”

この裁判の争点は、”ストーカー規制法違反の罪の成否”と”量刑”です。
検察側「犯行の悪質性、犯行結果は極めて重大」

冒頭陳述で検察側は「川野さんの会社近くで3分立ち止まり博多駅へ向かう川野さんに近づき、173メートル追従した。『離して、しつこい、警察で話そう』と言われたことに激高し川野さんに包丁を振り下ろして転倒させ、うつ伏せになった川野さんの頭部や背中などを少なくとも17回突き刺した」「犯行の悪質性、犯行結果は極めて重大、被告の意思決定は、厳しい非難に値する」などと主張しました。
弁護側「偶然が積み重なって起きた事件」
一方、弁護側は、殺人の罪については争わない姿勢を示した上で「偶然が積み重なって起きた事件。博多駅には携帯の滞納料金を払おうといた。川野さんに会ったのは、まったく思いがけないことだった。Aさんが警察に相談したことで交際が発覚し、上司も責任をとらされたことから一言でも謝ってほしかっただけ」などとしてストーカー規制法違反の罪については、無罪を主張しました。
判決言い渡し予定は今月28日
この裁判は、今月24日に結審し今月28日に判決が言い渡される予定です。