■MLB ナ・リーグWCS第2戦 カブスーパドレス(日本時間2日、リグリー・フィールド)

ナ・リーグワイルドカードシリーズの第2戦が行われて、カブス・鈴木誠也(31)が本拠地でのパドレス戦に“5番・ライト”で先発出場。4打数1安打。今永昇太(32)はメジャー初の中継ぎでプレーオフ初登板、4回を投げて、被安打3、奪三振3、四死球2、失点2(自責点2)。M.マチャド(33)に痛恨のホームランを浴びて追加点を奪われた。パドレスは1勝1敗に追いつき、第3戦先発予定のダルビッシュ有(39)に繋いだ。

前日1日の第1戦は1点ビハインドの場面で鈴木が初プレーオフで初アーチとなる同点弾、続くC.ケリー(31)も2者連続弾で逆転。投手陣も先発のM.ボイド(34)が4回途中でマウンドを降りたが、その後は4投手が1人の走者も許さずにパーフェクトリレーで先勝した。

地区シリーズ進出をかけた2戦目は前日4人目で登板したA.キットリッジ(35)が先発、いきなり連打を浴びるなど1死一、二塁のピンチを招くと、4番・J.メリル(22)の打席で、ダブルスチールを決められて二、三塁とピンチを広げた。この場面でメリルにライトへ犠牲フライを打たれて先制点を許した。

カブスは1点ビハインドの2回から今永昇太(32)がプレーオフ初マウンドへ、今季パドレス戦は2試合で1勝0敗、12回1/3で失点2、自責点1、防御率は0.72と相性は良い。先頭の6番・R.オハーン(32)を内角高めのストレートでキャッチャーファウルフライ、続く7番・G.シーツ(29)をセンターフライ、そして、8番・G.シーツ(29)をスプリットで空振り三振と左打者3人をしっかり抑えた。

今永の作った流れに乗りたいカブスは2回、先頭の5番・鈴木は外角低めのスライダーに空振り三振に倒れた。今永は3回、先頭の9番・F.ファーミン(30)をカウント1-2と追い込みながらスプリットが落ち切らずにレフト線へツーベース。得点圏に走者を背負ったが、1番・F.タティースJr(26)をストレートで差し込みライトへファウルフライ、2番・L.アライズ(28)はストレートで追い込み、最後はスプリットでセカンドゴロ、そして、3番・M.マチャド(33)はライトフライと追加点を許さなかった。

4回には先頭のカウント1-2と追い込みながら四球、さらに1死から6番・オハーンにはライト前ヒットとまたも得点圏に走者を許した。ここでパドレスベンチは代打にJ.イグレシアス(35)起用。リードしているパドレスが積極采配、今永はシンカーでセンターライナーに打ち取ると、続く8番・クローネンワースをショートゴロに打ち取りピンチを凌いだ。

するとその裏、2死から鈴木の第2打席、スライダーを上手くさばいてレフト線へツーベース、続く6番・C.ケリー(31)を申告敬遠、ここでパドレスベンチはシースを降板、早めも継投策を打ってきた。7番・P.クロウ=アームストロング(23)に対するのは左のA.モレホーン(26)、クロウ=アームストロングは内角低めのシンカーにバットが折れてファーストゴロとカブスに1点が重くのしかかった。

5回のマウンドにも上がった今永、2死二塁で迎えるは4番・マチャド、1塁が空いているため、際どいコースを攻めていきたいところ、しかし、1球目のスプリットが真ん中に入ってしまい、マチャドは逃さずにフルスイング、レフトスタンドへ1号ツーラン。今永は直近3試合で7被弾、レギュラーシーズンから10試合連続被弾となってしまった。

カブスは0対3とリードされた7回、先頭で迎えた鈴木の第3打席、パドレス3人目、M.ミラー(27)と対戦。フルカウントから内角高め103マイル(166キロ)のストレートに空振り三振、続くケリーは外角低め104マイル(167キロ)に見逃し三振、クロウ=アームストロングはスライダーに見逃し三振と3者連続三振とミラーを捉えられず。

9回には1死一塁で鈴木の第4打席、抑えのR.スアレス(34)と対戦。フルカウントからショートゴロに倒れて併殺打。パドレス投手陣は完封リレーで1勝1敗のタイに戻し、第3戦先発予定のダルビッシュ有(39)に繋いだ。