事故は4月~6月に集中

一方、利用者の増加に伴って事故も増えています。
第7管区海上保安本部によりますと2021年、管轄する北部九州の海域では24件のミニボートの事故が発生。

去年も、伊万里湾沖で転覆したミニボートの乗員が死亡する事故が起きています。
事故を月別に見ると「4月から6月」が最も多くなっています。

ホープ 市川弘二 代表取締役「やはりね、準備をされていないんですよ。ライフジャケットを着ていません。何もやっていません。とりあえず街中を歩くような格好で行かれている人もいるし、この辺りだから問題ないだろう、とやっているでしょう。」
事故の原因 トップはエンジンの故障

過去10年間のミニボート事故の原因をみると、エンジンの故障が28%、そして「転覆」が23%となっています。
船舶検査がないことでエンジンの整備不良に気づかないまま乗る人や、ミニボートの特性を把握しないまま乗船し転覆してしまう人も多いといいます。
インターネットで購入する場合は注意を

販売やレンタルをする店舗では利用者にエンジンの使い方などを細かく説明していますが、注意が必要なのがインターネットで購入する場合です。

第七管区海上保安本部・安全対策課 西山巌課長「手軽にインターネットで入手できるものではあるんですけど、正規のディーラーが扱っているエンジンではなくて、ネットで個人で売買されているものや、ひどい場合は、草刈機の刈刃のところをプロペラに付け替えて改造して使用している方も、過去にはいたと聞いています。」

去年、事故を起こしたミニボート17隻のうち8隻は、インターネットで購入したものだったということです。