「外から3番松浦悠士! 松浦がゴールイン!」―。23年12月に開催された競輪最高峰のレース “KEIRINグランプリ” 。年間成績上位9選手のみが出場を許される賞金1億円超えのビックレースを制したのは、広島市出身の 松浦悠士 選手です。

松浦選手は、2000人以上いる競輪選手のうち、わずか9人しか所属できない「S級S班」の選手です。競輪界のスター選手の強さの秘訣に迫りました。

グランプリから1か月後、松浦選手の姿は広島競輪場にありました。松浦選手が入っていったのは、「道場」と呼ばれるトレーニング施設です。現在、広島競輪場は改修工事のため、道場での練習がメインになります。

別の選手と談笑する場面もありますが、自転車にまたがれば空気が変わります。徐々に汗がにじんできますが…

松浦悠士 選手
Q.今のアップですか?
「アップです。今のはまだ負荷が軽い方ですね」

Q.今から練習が始まる?
「そうですね」

練習はここからが本番です。自身の課題と向き合いながらペダルをこぎます。

松浦悠士 選手
「踏んだときの力とか、強い選手は2000W近くまで出るが、ぼくは1500Wぐらいしか出ないので、そこを上げたいと思っている」