なぜ「雪の日の朝7時は“鬼門”」なのでしょうか?

暖冬でも備えは必要 

その理由について、広島県警交通企画課の泉新作次席に聞きました。

広島県警交通企画課 泉新作次席

泉次席
「元々、出勤時間帯である上、夜間に雪が降った場合、まだ溶けていないことも大きいですが、やはり事前の備えが十分に出来ていない人が多いことが最大の原因だと思います。正直言って、雪の日の朝はできるだけ外出を控えていただければ。そして外出される場合はなるべく公共交通機関を利用していただきたいと思います。もし車を運転する場合は必ず冬用タイヤかタイヤチェーンを使用してください」

記者
「『今シーズンは暖冬』という予想もありましたが、やはり備えが必要なのでしょうか?」

泉次席
「いくら暖冬とはいえ、広島県内ではシーズン中に何回かは雪が降りますから。備えは必要だと思います」

記者
「泉次席ご自身は冬用タイヤに交換したりされたんですか?」

泉次席
「交換しました。雪の多い山間部にある実家に行くためという個人的な事情もありますが、やはり冬用タイヤの方が安全だからです。広島県の沿岸部にお住いの方でも雪の日に車を運転するなら、冬用タイヤに交換する方が無難だと思います。もし交換しないなら、雪の日は乗らないつもりでいていただきたいです」

記者
「暖冬なので私も迷いましたが、結局、冬用タイヤに交換することにしました。交換サービスの予約待ちです」

泉次席
「普段もそうなんですが、雪の日は特にしっかり天気予報をチェックして、ゆとりのある運転を心がけていただければと思います」

広島県警の懸命の呼びかけの背景には、2023年の県内の交通事故による死者数が12月19日の時点で75人に達し、前年より4人多くなっていることがあります。