記憶がなくても語る意味は… 「あの時」でなく「あれから」

かつて佐久間さんは、「記憶がないから」と体験談を断っていた時期がありました。

広島県被団協 佐久間邦彦理事長
「ニューヨークで言われたのが、『別に当時のことは、それはもう色々言われてるから調べればできます。ただ、その人その人が、どういう風に生きてきたのか、そういうことを私たちは聞きたいんだ』って言われて初めて、じゃあ…」

被爆の後を、どう生きてきたのか、どんなことに怯え苦しみ、何を知らされずにいたのか…。

広島県被団協 佐久間邦彦理事長
「原爆の本当の恐ろしさっていうのは、そこにあるんだ、と。何年経っても、ずっと引き継いでいるということであるから、そこが大事であって、だから核兵器をなくさなきゃならない…」

佐久間さんは、当時を振り返り、今どう感じるかも含めて伝えていきたいと話しています。