3年前の参院選。政治とカネの問題が浮かびあがるきっかけになったのは、“ウグイス嬢” への法定額を超える報酬でした。


小牧さんは、河井夫妻の選挙を担当したことはありませんが、この点について聞いてみると…。

小牧裕美さん
「1万5000円って、すごく古いと思うんですよ。だから、時代に沿ったお金を出さないためにこんなことが起こるんですよ」


車上運動員の報酬は、それぞれの選挙管理委員会で決められていて、参議院選挙の場合は、1日の上限が1万5000円。これは、ちょうど30年前に改正されたものです。また、基準が「1日あたり」となっていて、超過勤務手当もありません。


小牧裕美さん
「だから、いつでももう取り合いっていうか。次、選挙になったときは頼むよって。だから、もう次がすぐ決まるんですよ」

“ウグイス嬢” の成り手は、いまや決して豊富にいるわけではなく、選挙が終わった段階で多くの候補は次の予約をしているそうです。

“ウグイス嬢” の仕事がたいへんな理由は主に3つ。

“ウグイス嬢” のお仕事 かなりの重労働

▽ 1つには、かなりの重労働だということ。

小牧裕美さん
「みなさん、助手席でも後部座席でもいいですから乗ってみて、ずっと手を振って、こうして歌ってみてください。そりゃ、しんどいですよ。揺れていますし」

“ウグイス嬢” のお仕事 かなりの気遣い

▽ 1つには、あらゆる場面で四六時中、気をつかう職業だということ。場所ごとの適切なアナウンスの仕方から応援弁士へのもてなしまで…。そして、たとえば街の声に対しても…。


小牧裕美さん
「新人さんの場、よくやるんですけど、『赤いお洋服の方が手を振ってくださっています』とか言うんですよ。そしたら、あの人、何党なんだってわかるじゃないですか。だから絶対、それは言わないんです。『高いところからしっかり見えております。ありがとうございます』っていうのはいいんですけど、『赤いお洋服の方、手を振ってくださってありがとう』って言っちゃいけない」


休憩時間でも気を休めることはできません。

小牧裕美さん
「だから、1票取れるわけじゃないけど、1票減らすことはできるんですよ、わたしたちの仕事。運転手さんとチャラチャラじゃべっているわって評判が悪くなりますよね。ガムをかんでいるとか…」