職場復帰から5日後、広島市南区の眼科を訪ねました。国立感染症研究所などと連携し、ウイルス性結膜炎の診療ガイドラインを作成する 戸田良太郎 院長に、目の状態を診てもらうと…

戸田眼科・皮ふ科 戸田良太郎 院長
「あった。この白い線状のにごりです。これが特徴的で、多発する。重症なタイプに罹患したことが分かります」
一見、正常に見えますが、よくみると、角膜に白いにごりがあります。ウイルスによる炎症が強いほど現れる症状で、見づらさ・光が反射して見えるなど、視力に影響を及ぼす可能性があるといいます。
戸田眼科・皮ふ科 戸田良太郎 院長
「角膜がSOSを出している。『炎症が強いから助けてくれ』と…。ステロイド(点眼薬)を使って、できるだけにごりをとっていく」

アデノウイルスは、人との接触や身のまわりにあるものから感染します。
戸田眼科・皮ふ科 戸田良太郎 院長
「例えばドアの手すりについていると、30日くらい生きている。プールの中では、1か月以上生きていることもある。ウイルスが死ににくい」

はやり目の原因となりやすいアデノウイルスの型は、新型コロナのように変異しながら増え続けていると話します。
戸田眼科・皮ふ科 戸田良太郎 院長
「アデノウイルスも型を変えて生き延びる。型を変えてモデルチェンジしようと、ずっと生存できるように」
いわゆる、プール熱と呼ばれる咽頭結膜熱と、非常に感染力が強い流行性角結膜炎は、実は、同じウイルスの違う型なのです。

戸田眼科・皮ふ科 戸田良太郎 院長
「アルコールでは死滅しない。石けんをつけて手を洗ってアルコール消毒する。これが完璧。そうすることで新たな感染を防げる」