4年前の参議院選挙をめぐる大規模買収事件の被買収側の裁判で、実刑判決が確定している 河井克行 元法務大臣が証人として出廷しました。
裁判長
― 名前は何ですか。
「河井克行です」

証言台の前に立った克行氏は指先までぴんと伸ばし、大きな声で答えました。
27日、広島地裁では元広島市議会議員で、かつて広島市議会の議長を6年間務めた 藤田博之 被告の公判が開かれました。藤田被告はことし2月に政界を引退すると表明し、4月の広島市議会選挙には出馬しませんでした。
起訴状によりますと、藤田被告は4年前の参議院選挙をめぐり、河井案里 氏を当選させる目的と知りながら夫・克行元法務大臣から2回にわたり現金合わせて70万円を受け取った罪に問われています。

傍聴人の入廷が許可されたときには、すでに証言台の前に座っていた克行氏。上下黒のスーツに丸刈りの姿でした。
検察や藤田被告の弁護側からの質問は、2時間あまり続きました。