イベントでは、農家の野菜販売も手伝いました。これも花井流の応援です。

花井綾美 さん
「楽しいです。おいしい野菜が食べられる風土を整えていくのが、わたしの生きがいなので」

そして、最大の支援がそれぞれの野菜をおいしく食べるメニューの紹介です。広島の著名な2人の料理人に家庭で簡単に作れるレシピを考えてもらいました。

トークショーでも川内の農家が作ったミニ広島菜を使って、韓国風のお好み焼きチジミを焼いて振る舞いました。参加者の反応はおおむね好評で、お代わりをする人が相次ぐほどでした。

花井綾美 さん
「やっぱり野菜の完結はおいしく料理して、口に入れるまでがね。それがフィニッシュですから」
本の出版は、伝統野菜の魅力を伝える1つのきっかけという花井さん、これからも講演と調理と試食をセットにした活動に取り組む考えです。

― 料理研究家の花井綾美さんの本には、各野菜の紹介ページに二次元バーコードがあって、スマホをかざすと動画も見ることができます。

― 今回、本の中で紹介している広島県内の伝統野菜は11種類。これは、ごく一部で、出荷しているものだけでも20~30種類あるとみられています。花井さんは「チャンスがあれば、ほかの伝統野菜についても取材して本にまとめたい」と話しています。