そして、迎えた本番当日―。

会場にはメディア関係者など大勢の外国人が集まりました。

青色の大蛇役を務めるのは、入学して初めて神楽に挑戦する1年生です。

加計高校 芸北分校 神楽部 金田秋佳 さん
「ほぼほぼ緊張でしかないんですけど、倒れないように舞いきれるようにがんばりたいです」

午後2時すぎに始まった本番のステージでは、7頭の大蛇が舞台の上で躍動します。海外メディアの人たちは、火を吹く大蛇の迫力ある演技に興奮を抑えられません。

公演後に部員たちが集合写真を撮っていると、一緒に撮影も始めました。

カザフスタンから
「古い昔のことを大切に守り続け、それをよく理解することで、次の世代に文化がつながっていきます」

アルゼンチンから
「アルゼンチンでは、日本の文化といってもアニメに興味がある人が多いので、こういったものも広げていけばいい」

大舞台での舞いを終えて、生徒たちもほっとした表情です。

加計高校 芸北分校 神楽部 山藤照大くん
「部全体としては100点の舞いができたんじゃないかなというふうに海外の方の反応を見ていて思った」

公演後、国際メディアセンターで各国の報道陣に向けた衣装体験もしました。部長の山藤さんは、今回の体験を通じて伝統文化・神楽を高校生が継承する意味を見出していました。

山藤照大くん
「広島の高校生の代表として神楽をできてよかった。(神楽を)やり続けなければいけないっていう思いにもなるので、今回の出演とかブースを設けさせてもらったのは大きいことかなと思う」

芸北分校 神楽部の次の舞台は、夏に行われる「神楽甲子園」です。生徒たちの挑戦は、まだまだ続きます。