ハード面について、事故があった保育園では、亡くなった園児が生垣から園外に出た可能性もあることから、市立保育園のうち、生垣だけで敷地を囲んでいた10の園について、今年度以降、高さ150センチ程度のフェンスの設置を始めます。また、すべての市立保育園の門に防犯カメラを取りつける予定です。

ソフト面については、園児が行方不明になったときの対応マニュアルを昨年度、改定したほか、今年度からは配慮を要する園児への加配基準を1日4時間から8時間に改善したということです。

一方、出入口からの園児のすり抜け防止策については、対応策の検討に2年を要する見込みで、ICTを活用した園児の見守りについては、ほかの都市の実践例を踏まえた研究を行うとして、実施は25年度以降になる見通しです。

職員への無線インカム導入は、今年度、4園での施行導入予定に留まっています。

また、保育士の負担軽減などのため、3歳児15人に対して1人の保育士を配置するよう独自に見直しを検討するとしていますが、これも対応は25年度以降になる見込みです。