広島県廿日市市の観光名所・宮島の山で遭難事案が相次いでいます。なぜ遭難事案が急増しているのか?警察と消防が現地を視察し、直接、注意を呼びかけました。
年間通して、多くの観光客が訪れる宮島。去年は過去最多の485万人に達し、中でも外国人観光客が増えています。
そんな中、近年、急増しているのが宮島・弥山などでの遭難事案です。

去年1年間の遭難救助出動は24件だったのに対し、ことしは9月18日時点ですでに同じ件数に達しました。過去最多に迫るペースだといいます。
中でも、おととし以降、救助出動のおよそ4割を外国人観光客が占めており、その件数はコロナ禍以降急増しています。
19日、宮島の山では警察と消防が合同で、登山道の分かれ道や神社周辺など、かつて遭難が起きた場所を実際に確認してまわりました。
道中では、ミニスカートや上半身裸になっていた外国人観光客も。多言語で「軽装は危険」と書かれたチラシを配り、注意を呼びかけました。
福岡から来た男性
「普通の登山道に比べてきれいかなと。ところどころ岩が崩れてたりしており、そこはちょっと気をつけて登らないと危ないかなと」
横浜から来た男性
「サンダルじゃきついかなっていう坂ですよね」
オランダから来た人
「たくさん歩くために運動靴を履くようにしているし、鞄には食べ物や衣服が入っている。日差しを遮るために帽子も持つようにしている」