
三浦葉鈴 さん
「災害が起きたちょっと後に、災害にあったとか、仮設に住むからって言い訳にせず、志望校を落とさずにがんばろうって決めたので、大学受験でも、それを思ってがんばった」

小さな仮設住宅での生活は、家族の距離を縮めました。再建後の新しい間取りは、自然と家族全員が一緒に過ごせるようにしました。
三浦千穂 さん
「(仮設住宅は)部屋の数もなかったし、みんなでご飯を食べて、みんなでそこにいるしかなかったからか、帰ってきてもと4人でこうやって過ごす時間が思ったよりも多い」

三浦弘 さん
「テーブルを囲むのは仮設の名残りかもしれんね」
三浦千穂 さん
「ここに帰ってきて、家を直して、『自分の家っていいね』って言葉を何度も言った」

自宅の近くでは、被災した住宅が取り壊され、さら地になった場所もあります。砂防ダムができても、不安は完全にはぬぐえません。
三浦千穂 さん
「また梅雨の時期には雨が降る、毎年のように全国いろいろなところで。避難しないといけない、備えないといけないというのは、自分自身も、それぞれが思っておかないといけない」

被災した場所での生活の再建―。三浦さんは、あらためて早めの避難や地域での声かけを心がけたいと語りました。
◇ ◇ ◇
青山 キャスター
「ただでさえ、神経質になる受験勉強…。しかも2回あって、その中でもちろん、コロナ禍もあって、その4年半の間で乗り越えてきた家族の距離をテーブルを囲む姿に感じましたね」
コメンテーター 木下ゆーき さん
「娘さんにとっては思春期のころに仮設住宅での暮らしで、わたしたちでは想像できないぐらいのいろんな我慢があったと思いますが、それでも『仮設に住むからといって言い訳せずに志望校を落とさずにがんばろうと決めた』と言っていました。家族のサポートがあって、そういうふうに思えるんだと思いますが、あらためて三浦さん家族の関係性があったからこそ、この長い期間を乗り越えてこれたのかなと感じました」

河村 キャスター
「不安な日々が続いていた中で前向きに過ごされていたと思いますが、災害の記録をつぶさに記録しているぶん、きっと地域の人や子どもたちにも伝えられることもたくさんお持ちなんだろうと思いました」
小林 キャスター
「三浦さんは、元の場所に戻ることをあきらめかけたこともあったそうですが、その状況を支えたのが、知り合いやボランティアのみなさんだったと。人のつながりに本当に助けられたそうです。これからまた梅雨の時期が来ますから、災害の危険度の確認やさまざまな準備を今のうちにしておくといいのではとあらためて感じました」