多くの人が希望を新たにスタートした2023年ですが、暮らしの面では物価高など、不安要素もあります。広島経済界のトップたちは、ことし、どんなビジョンを持っているのでしょうか? 3年ぶりに開かれた広島商工会議所の新年互礼会で聞いてきました。

燃料や資材の価格高騰が続く中、ことしも相次ぐ値上げが家庭を直撃! どうなる広島経済!?

イズミ 山西泰明 社長
「コロナ禍4年目という中での挑戦と革新をあらためてやりたいと思っている」

― 去年は東広島に大きな拠点もできて、挑戦だったのでは?
「今回の場合は、新しい顧客創造が大きな狙いの1つ。そういう意味では苦労もあったが、新しいミレニアム世代・Z世代のみなさまに少しずつ支持をいただいて、こちらが期待したようなお客さまにお越しいただいて、地域の選択としては街が大きくなるということに関しては非常に順調にいっているかな」

広島ガス 松藤研介 社長
「どんなことがあっても、わたくしどもとしては、お客さまに安定的な都市ガス、プロパンガスを、そして、電気という新たな分野にも挑戦していますので。そうした中で、しっかりお客さまサービスを向上させる。そして、ご満足いただける方向に」

「『柔よく剛を制す』というように柔らかな発想で、そして柔らかな頭でいろんなことを考えながら、いい1年にしていきたいと思います」

フレスタホールディングス 宗兼邦生 社長
「海外からの食料品の輸入比率が非常に高いので、海外のモノの値段にどうしても影響を受ける。値上がりはやむを得ないところがあるんですが、われわれのところで止められるものはしっかり止めてやっていきたい。まだまだ値上げ基調が続きますので、このインフレを克服して、所得がうまく上がっていって、生活が良くなるように努めていきたい」

去年は、およそ32年ぶりのドル高・円安を記録。10月には151円台まで進みましたが、一転、年が明けると、外国為替市場では一時、129円台を付けて、およそ7か月ぶりの円高水準に! どうなる広島経済!?

マツダ 丸本明 社長
「行き過ぎた円安は是正されるものと前提を置いて、11月の上期決算以降、本年度末に向けて円安が是正されて、期末時点ではコロナ禍前の120円ぐらいに戻るという前提で経営のかじ取りをしているところです」

「自らできるところをいかに研ぎ澄ましていくか。加速・強化していくかが、経営のかじ取りにとってもっとも大切なことであると位置づけています」

会見で丸本社長は、今月、北米向けにCX-90を発表することを明らかにしました。
ひろぎんホールディングス 部谷俊雄 社長
「為替は、流れからすれば多少円高方向へ多少戻る。去年、円安に振れすぎているので多少戻る。ことしはホールディングス化して3年目に入る。時代が大きく変わる中で、われわれが成長するにはさらなる改革が必要。ことしは変革にチャレンジしたい」

「外部環境はきわめて厳しいと思う。厳しいが、広島にとっては、ことしはG7サミットもあるし、再開発もずいぶん進んでいくので非常に楽しみな年。プラス思考でいきたいと思っている」