16年ぶりのリーダー交代へ。9日に投開票される広島県知事選挙は新人同士による実質的な一騎打ちです。ラストサンデーとなった2日、各候補の動きを追いました。

広島県知事選挙に立候補しているのは、届け出順にいずれも無所属・新人で、▼前副知事の横田美香氏、▼サイエンス作家の大山宏氏、▼新日本婦人の会県本部委員の猪原真弓氏、以上の3人です。

与野党相乗りの候補として、組織戦を展開する横田美香氏。2日、廿日市市に駆けつけたのは平口洋法務大臣。現役大臣による街頭での応援演説は初めてです。

午後、安佐北区には公明党の斉藤鉄夫代表も応援に入り、およそ350人が詰めかけました。

横田氏は演説で、若者や女性が住みたくなる地域作りのため、▼産業振興、観光経済の拡大、子育て支援の充実を目指すとし、また、▼農林水産業の発展や防災・減災対策、核廃絶に向けた取り組みの強化を訴えました。

横田美香氏
「世界は変化しています。この変化の中で、新しい広島への一歩を踏み出していく。その一歩をぜひ私に、皆さんと共に歩ませていただきたいと考えております」

初めての選挙戦。声援の後押しを受け、走り抜ける覚悟です。

横田氏
「最後まで多くの皆さんとお会いしてご支援をお願いして、ご支援の一つ一つがこれからの県政に活きてくると思う。しっかりとやっていきたいと思う」

共産党の推薦を受ける猪原真弓氏。2日は安佐北区を訪れ、集まった支援者などおよそ50人に向けて「暮らしと命を守る」と訴えました。

猪原真弓氏
「皆さんと一緒に隅々まで、誰もどの地域も取り残さないということをやり遂げたいと思います。私を広島県知事にして下さい」

猪原氏は、▼こども医療費の助成拡充や学校給食の無償化、国民保険料・介護保険料の減額を目指すとしています。また、防衛省による呉市の日鉄呉跡地への複合防衛拠点整備に反対の考えを示し、アメリカのトランプ大統領による核実験の実施を示唆する発言にも抗議しました。

県内を広く回る選挙戦。さらなる盛り上がりに期待を込めます。

猪原氏
「愛のある心のこもった応援をたくさんいただいているので、地域地域に沿った問題を、皆さんの心に訴えるように、元気に楽しくやっていきたいと思います」

知事選にはそのほか、サイエンス作家の大山宏氏も立候補しています。

17日間の選挙戦もいよいよ1週間を切りました。投開票日は11月9日、日曜日です。

県の選挙管理委員会によりますと、これまでに投票を終えた期日前投票者数は2日時点で8万6955人。前回2021年を2ポイント近く下回っています。

青山高治キャスター
「広島県の新しいリーダーを決める選挙、一人でも多くの人に投票にいってもらいたいですね」