自民党との連立解消後、公明党の斉藤鉄夫代表が初めて広島を訪れました。自身の選挙区である広島3区について、何を語ったのでしょうか。
26日、広島市安佐南区で地元の催しに参加した公明党の斉藤代表。国会議員が週末にかけて地元に帰るいわゆる「金帰火来」は、自民党との連立を離脱して以降、初めてです。

笑顔を振りまくそばには比例代表中国ブロックの自民党・石橋林太郎衆院議員の姿がありました。
2人の地元・衆院広島3区では、公明党の斉藤代表が過去2回に渡って「与党統一候補」として選出。自民党の石橋議員は、選挙区を公明党に譲り、比例代表に回っています。連立解消を受け、次の衆院選で広島3区は、これまでどおり自民・公明の選挙協力が実現するのかどうかに注目が集まっています。
公明党・斉藤鉄夫代表
「次の衆院選挙にどのように臨むかについては、地元の党組織と話し合っているところ。まだ何も決まっておりません」

一方の石橋議員。小選挙区からの立候補に意欲を示します。
自民党・石橋林太郎衆議院議員
「私個人と個人としては常に小選挙区から挑戦をしたいという思いを持ち続けていますので、その思いは全く変わりません」

県内最多、約42万人の有権者を抱える衆議院・広島3区は河井克行元法務大臣の元選挙区で「政治とカネ」の震源地となりました。2021年に「与党統一候補」として比例中国ブロックから鞍替えした斉藤代表は、去年の衆院選でも自公協力のもと当選を果たしました。しかし、次点の野党候補との差はおよそ1万5000票。次の衆院選で自民党と競合となれば、厳しい戦いも予想されます。
週末に行われた会見で斉藤代表は…
公明・斉藤代表
「(これまでは)小選挙区の戦いは自公連立を前提にしたものだった。『(今後公明党は)比例中心になるのではないか』という発言は個人の考えとして申し上げたことはあるが、まだしっかりと方針として固めたことはない」

広島3区をめぐっては「地元での協議」を強調した斉藤代表。26日、広島市内で自民党県連の中本隆志会長代理と連立離脱後、初めて顔を合わせました。
公明・斉藤代表
Q(自民・中本会長代理)とは3区について協議した?
「きょうは県知事選挙の激励に来て、その話だけです」

自公の協力関係のもとに獲得した議席…その扱いを巡って広島では今後も協議が重ねられる見通しです。

































