創業者が福山市鞆町出身の医薬品メーカー「森下仁丹」が所蔵する絵画「仙酔島」が、福山市内の資料館で初めて一般に公開されます。

10日、福山市の鞆の浦歴史民俗資料館へ「森下仁丹」の社員が運び込んだのは、画家・青木大乗が昭和初期ごろに制作した作品「仙酔島」です。絵の具やペンで、弁天島や仙酔島などを描いています。

「森下仁丹」によりますと、創業者の森下博氏が青木大乗に依頼して描かせたものとされています。森下氏は鞆町出身で、口中清涼剤「仁丹」を発売したほか、故郷の「観光鯛網」を新聞などで宣伝し、知名度を高めたことで知られています。「仙酔島」は、現在、社長応接室に飾られているもので、一般公開は今回が初めてです。

森下仁丹歴史資料担当 武田泰明・主査
「(森下博から)代々受け継がれてきているものでございます。みなさまに見ていただくことが、大変光栄でございますし」

この作品は10月8日から始まる特別展で公開されます。