広島県内の最低賃金を65円引き上げて、1085円とすることが答申されました。引き上げ額としては過去最大です。

最低賃金は、企業が労働者に最低限支払わなければいけない賃金のことで、国の審議会が示した目安を基に、各地の労働局の審議会が引き上げ額を決めています。

広島労働局によりますと、審議会が協議した結果、県内の最低賃金は国が示した目安より2円多い、65円引き上げて時給1085円とする答申をまとめました。最低賃金を時給で示すようになった2002年以降、最大の引き上げ額となります。

理由については、「物価の高騰に対して、労働者の生活水準を引き上げること」などとしていて、企業に対しては賃上げの原資を確保するため価格転嫁の取り組み強化を求めています。

新しい最低賃金は、今年11月から適用される予定です。