外来診療のフロアです。

一般診療と発熱外来は、引き続き分けていますが、発熱外来の処置室も以前の半分に減らしています。

インフルエンザの患者はまだ、ほとんどいないそうですが、高蓋院長は警戒しています。
広島市立舟入市民病院 高蓋寿朗 院長
― インフルエンザは流行している?
「広島県では先週のデータでは、まだ感染者はいなかったが、全国的に見ると、数はそんなにびっくりするほど多くはないが、去年よりは明らかに多くなっている。兆しがあるのではというふうになっている」

― インフルエンザの流行期と重なると何が心配?
「新型コロナもインフルエンザも発熱という同じような症状で受診されるので、患者もどっちなのか、ちゃんと調べたいという希望もある。少し症状が強いと、みなさん、受診を希望されるが、外来は発熱だとインフルエンザかもしれない人でも新型コロナも疑わないといけない」

「コロナ禍前のように『いつでも来てください』という状況にはまだなっていない。外来受診される方の需要に追い付けない可能性があるのではないかと心配している」
― 新型コロナの対応ができる医療機関は少ない?
「2年前と比べると、ずいぶん増えていて、小児科領域はかなり増えている」

「内科も診断は積極的にほとんどの病院がやっている状況になってきているが、なかなか、いったん陽性とわかった患者が『調子が悪いから受診したい』となっても、コロナ陽性となると『うちでは診れません』とどうしてもなってしまうので、軽症化して本当は診れる症例でも新型コロナ陽性だと専門機関にという話になってしまう。受け皿がなかなか増えないことを心配している」

― 最悪の状態とは?
「通常でもインフルエンザの流行だけで年末年始は1日に300~400人の患者が押し寄せてくる状況がある。一般の医療機関がインフルエンザを診ていても夜間救急病院がすごくたいへんになる状況は今までもあったわけで」

「それが今回、起こると、受け入れる機関が限られる中で患者さんが行き場を失う。そこは、医療者側が準備を進めないといけないかなと思っている」

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大事なことは、感染を広げないことです。

少しでも体調の異変を感じたら発熱外来など医療機関で検査してもらいましょう。近くにない場合は、オンライン診療が受けられます。また、検査キット(体外診断用医療品)を用意して自分で検査することもできます。(※ 自己検査で陽性の場合は広島県陽性者登録センターに登録を)新型コロナかどうかを確認することで、感染を広げないことが大切です。