「ひろくま」誕生の裏にあるのは「広島“リピーター”少ない問題」

こうした投稿がもととなり、SNSで人気を集め続けている「ひろくま」。その誕生の背景には広島県が抱える、ある課題があるのだとか。ひろくまを運営する、広島県観光連盟(HIT)の久馬さんがその理由を教えてくれました。

広島県観光連盟(HIT) 久馬悠さん
「広島県は、たくさんの観光客の方に来ていただいており、満足して帰っていただいています。一方で課題なのは、なかなかリピートしていただけない、ということです。原爆ドームや厳島神社という人気の観光地がある中で、そこに来ていただけたら『もう広島は見終わった』と感じられることが多いのかなと」

2018年度のじゃらんリサーチセンターの調査によると「今後 1 年くらいの間に行ってみたい都道府県に挙げられた割合を示す」という『リピート意向率』が、広島県の場合、4.5%だったといいます。

実際に訪れた『リピーター比率』も、全国平均68%のなか広島県は52%と、平均を下回る結果に。久馬さんによると、広島は「一度の訪問で満足してしまう観光地になってしまっている」可能性が高いというのです。