防衛省が日本製鉄呉地区跡地で検討している「複合防衛拠点」について、広島呉市が初めて住民説明会を開きました。

25日夜に開かれた住民説明会には、日本製鉄呉地区跡地周辺の警固屋と宮原地区の住民などが参加しました。

防衛省は先月、多機能な複合防衛拠点の具体的な配置案「ゾーニング」を示しています。説明会では、担当者が跡地を12のエリアにゾーニングすることなどを説明しました。

住民からは、歓迎する声の一方で、ヘリポートの騒音などについて質問が相次ぎました。

近隣住民
「このゾーニング見て大喜びです。この辺は自衛隊さんがいないと潰れる街です」近隣住民
「騒音問題については、何とか考えてほしいのでヘリポートは造ってほしくない」

防衛省の担当者は、「物資の輸送や防災のためにヘリポートは必要だ」として、理解を求めました。

防衛省地方協力局 北原由尚企画調査官
「私たちとしては、しっかり回答できる部分については回答させて頂いたと思っています」

呉市によりますと今後、住民説明会を開く予定はないということです。