助手
「終わります」

三田耕司 医師
「ダヴィンチ、終了です。」


「スムーズにふつう通りできました。やるべきことは、全部やったと思います」


所要時間はおよそ1時間20分。感覚的には、これまでの手術の半分だということです。


三田医師は、特に高齢者の手術の場合、ダヴィンチ手術はメリットがあるといいます。


三田耕司 医師
「手術を受けたいという希望があってもですね、4時間も5時間もかかる手術っていうのは、生命的に危険があるじゃないですか。それもやっぱりロボットを使うことで、できるようになるんですね」


安佐市民病院がダヴィンチを導入したのは、6年前です。これまでに手術したがんは11種類に増えました。手術件数も1年目の92件から去年は2倍余りに増え、2台態勢になったことしはおよそ3倍に増える見通しです。


三田耕司 医師
「将来的にはロボット手術っていうのが主流になる。どの科もですね、当たり前の手術になるだろうと思うんですけど」

― ダヴィンチ導入によるメリットは多いようですが、非常に高額な機械なので手術件数が多くないと、病院は経営的に難しいそうです。手術をする人の養成も課題となります。講習を受けてライセンスを持たないと、助手もできないんです。とはいえ、患者の体の負担も少なくてすむ手術ですから、今後の普及を期待したいところです。